リオハ・アルタに1886年創業のゴメス クルサードはトンドニア、そしてクネに続いてアーロで3番目に長い歴史を持つ老舗。
アーロのまさに中心に位置し、トンドニアの真向かい、お隣はラ リオハ アルタというロケーションにもかかわらず、ゴメス クルサードの名は他のビッグネームに隠れてしまっていました。
しかし2003年、バーニョス家がオーナーとして着任し、大規模な設備投資を行ったことに加え、世界的に著名なボデガであるバロン デ レイやフィンカ ラ エンペラトリスでコンサルタントを行ってきたダビド ゴンサレス氏が醸造長として着任した2008年、またフアン アントニオ レーサ氏がアグロノモとして着任した2013年以降、驚く速さで高い品質を証明し、2019年にはティム アトキンによるリオハ格付けで2級にまで昇格。
この時点でクネと肩を並べ、そして2022年に発表された最新版ではとうとう1級に躍り出、その抜きんでた品質はトンドニアやラ リオハ アルタと同じ言語で語られるようになりました。
そして2023年11月、醸造責任者として、レミリュリを所有する名門テルモ ロドリゲスでワインづくりを行っていたフアン バウティスタ サンエス氏を迎えることになります。
リオハのシャンボール ミュジニーと名高い「ラス ベアタス」などに代表されるボデガス ランサガのレンジは彼の手によるものです。
他の老舗ワイナリーが熟成に伝統的に2~3回澱抜きをするのに対し、ゴメス クルサードでは熟成中の澱引きを一切行わないことも特徴のひとつです。
これにより伝統派にみられる酸化熟成的なニュアンスを感じることがありません。
加えて、前述のビッグネームの多くがアメリカン オークを熟成樽に選択しているのに対し、ゴメス クルサードでは全ての熟成樽でフレンチ オークを採用することでひと口目から喜ばしい果実味を感じることが出来ます。
もちろんそういった要素がそれぞれのワイナリーの優劣を決定するものではなく、単にアプローチが異なるにすぎません。
ラ リオハ アルタに代表される複雑味中心のボルドーライクなクラシック リオハに対し、ゴメス クルサードのワインが湛えるエレガントな果実味や、豊かな酸味に支えられたエレガンスは、ブルゴーニュ的なスタイルであるということが出来るでしょう。
また、ゴメス クルサードではこの地では珍しくエッグセメントも導入しており進取の気性に富んでいます。
ゴメス クルサードがこの村に所有する区画は、オリャウリ最標高の650~700メートルの急勾配に位置し、時に50度にもなるその勾配の厳しさ故にテラス式でブドウが植栽されています。
樹齢100年ものテンプラニーリョの他、ガルナッチャ、マスエロ、グラシアーノ、D.O.Ca.リオハの委員会が絶滅したとするカラグラーニョもまだ残っています。
2017年より全ての自社畑でビオロジックに取り組んでいますが、元来この畑では農薬が散布されたことはなく、馬による下草の鋤き込みが伝統的に行われてきました。
「フレッシュネス、フルーティ、ティピシティ、歴史へのリスペクトと誠実さ、これが私が大切にしていることです」と醸造長のダビド ゴンサレス氏。
とりわけ、ゴメス クルサードの味わいを特徴づける要素は「フレッシュネス」でしょう。
テンプラニーリョにブレンドするガルナッチャや「パンクルード」のガルナッチャは標高2260メートルを誇るサン ロレンソ山をいただくシエラ デ ラ デマンダを目の前にするバダラン村の、かつ意図的に北向きに植えられたものを使用するなど、温暖化へ順応しながら高い質感を飲み手に感じさせてくれます。
カンタブリア山脈の麓と谷の中央、ウルニュエラ村とトレモンタルボ村からのテンプラニーリョ75%にシエラ デ ラ デマンダ山脈の麓アルト ナヘリージャはバダラン村の冷涼なガルナッチャを25%ブレンド。
沖積土、砂岩、鉄分を含んだ粘土質の土壌。
主発酵前に3日間のコールドマセレーション。
トロンコニック型のステンレスタンクで自生酵母のみの発酵。
フレンチオークのバリックで12ヶ月の熟成。
TA91点。
■インポーター:徳岡








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